Project Final(2002年5月31日公開)

「JZX71の最後を報告しろ!」
〜推定ふわわkm/hでのアクシデント〜

 2001年10月1日、私はいつものように仕事を終えて仕事場を後にしました
仕事場から自宅まではおよそ25km、非常に遠い場所ではありますが北海道という土地柄もあって、一般的に通勤しない距離でもありません。
帰路のちょうど真ん中あたりを通過しようかという所、JZX71の最後が訪れました・・・、午後6時45分の事でした・・・。

 恐らく上記の5行だけで「交通事故があった」ということはおわかり頂けると思いますが、具体的には2台の対向車両と2台の進行車両の計4台の車が事故に関わり、内3台が廃車になるような事故がありました。
 現場は少し長目のストレートの後にゆるい右のブラインドコーナーがある場所で、そこへJZX71とその後ろにいた三菱の4WDスポーツセダンが推定ふわわkm/h前後で走行してきたものと思われます。
そのコーナー自体は非常にゆるい物ですから、曲がりきれないということはありませんが、そのコーナーの入り口にはすでに数回跳ねられた鹿が横たわっていました。
 ここからは、警察の現場検証の結果であって実際にそういう状況だったのかどうかはわかりませんが、私には事故の記憶が一切無く、目撃者もいなかったため、確認する術はありませんのでこれを事実として記述します、私もこれでほぼ間違いないのではないかと思っています。
以下「右」や「左」という表現は「私の進行方向に向かって」の事です。

 左車線に横たわっていた鹿を発見した私は、そこで鹿を避けるため右にハンドルを切りましたが、速度が速度だったため避けきれず左フロントを横たわった鹿にヒットし、その後対向車がいたためすぐに左車線に戻ろうとしましたが、右・左とステアしたためリヤが右方向へスライドし、1台目の対向車にこするように接触、対向車はそのまま右側の側溝へと逸脱しました。JZX71はその接触で多少スピードを殺され、この間後方から来ていた4WDスポーツセダンはフルブレーキングするも、対向車と接触したJZX71ほど減速できず、私がぶつけたため少し左側にずれていた鹿とJZX71の間を追い越しました。その後先頭に出た4WDスポーツセダンは鹿とJZX71の間を追い越す際に切り返しているためテールスライドし、右方向へ巻き込むようにスピン、そこへ来ていた2台目の対向車に左フロントタイヤから衝突し、その衝撃でAピラー下からエンジン部分と乗車部分に切断された4WDスポーツセダンは、乗車部分は右側の側溝へ、エンジン部分は左車線へ飛ばされました。4WDスポーツセダンと衝突した対向車はその衝撃でスピンし、右車線でJZX71にお尻を向けるように停車しました。そこへJZX71はやはり右方向に巻き込むようにスピンし、ちょうど助手席ドア付近から衝突、その衝撃で4WDスポーツセダンとの衝突のため停車していた対向車は右側の側溝へと押し出され、JZX71と4WDスポーツセダンのエンジン部分だけが路上に残される格好になりました。

 この後、私は救急車で地元の病院に搬送されるもMRIの結果、脳挫傷・外傷性クモ真下出血を診断され、すぐに地元から100kmほど離れた脳神経外科病院に転送されました。
私には、意識はあったようですが2001年10月1日に仕事場を出てから10月8日までの記憶がまったくありません。そして、10月8日から10月12日までの間、現実を逃避しました。
 このようにしてJZX71に突然の最後が訪れ、すでに発注してあったスタッドレスタイヤは履かれることなく冬を終えることになりました。

 これで、「プロジェクトV」はひとまず完結しますが、まだこのページを閉めるつもりはありませんし、このページの看板コンテンツである「プロジェクトV」をこのまま永久に葬るつもりはありません。
 そして、いつの日か私は再びJZX71を手にする事を誓います。

あの頃のままに





◆(1)白:JZX71・灰:4WDスポーツセダン・緑対向車1台目・黒:対向車2台目 ◆(2)鹿を飛ばし、そこに開いた隙間を4WDスポーツセダンがかわしました ◆(3)対向車1台目はすでに路外に逸脱しています

◆(4)4WDスポーツセダンのフロントがちぎれ飛びます ◆(5)最終的な停車位置です

◆(6)事故の2日前の写真です

◆(7)事故後の写真です。
※写真をクリックすると、拡大写 真が表示されます。

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