Project No.8(2001年6月22日公開)

「JZX71にピロアッパーを装着しろ!」
〜TEMS用アッパーマウントの回避、調整式ピロアッパーへ〜

 Project No.5で足回りを交換していますが、そのときにフロントのアッパーマウントにTEMS用の物を利用したため、フロントだけ若干車高が高くなり、前後の車高差がほとんどなくなっていたJZX71ですが、今回クスコのピロアッパーマウントに交換して車高を下げることにしました。
 以前から気になっていたフロント車高の高さですが、いつか非TEMS用のアッパーマウントに交換しようと思っていましたが、わざわざバラすのならばピロアッパーにしてしまおうと思い、購入することに決定!
当初、ネガキャンつけたいわけでもないので非調整式を購入しようと思っていましたが、あらためて価格を調べてみると、調整式ピロアッパー・センター固定式ピロアッパーともに定価が\22,000という謎の価格設定でした。
同じ値段ならば調整式にしない手はないので仕方なく調整式を選び、発注しました。
 商品が届き、早速取り付けにかかります。
(2)の画像を見ていただければわかると思いますが、TEMS用のアッパーマウントは左のピロアッパーと比べてもショックの取り付け位置が低くなっています。
フロントショックのアッパーの付け根が下がるわけですから、当然車高はあがります。
ピロアッパーも非TEMS用のアッパーマウントと比べれば少しショックの取り付け位置が低くなるらしいですが、TEMS用よりは全然良さそうです。
 ショックにピロアッパーを組んでみると・・・、あれ?バネの上皿と干渉する?上皿部分とピロアッパーの間にはさむスペーサーの長さがたりないようすです、これではハンドルが切れなくなってしまいますのでさらにワッシャーをはさんで干渉しないようにしました。
干渉はしなくなったので車体に組んでみましたが今度は、ハンドルを切るとバネが一緒に動く?
GX71の足回りの場合アッパーマウントはピロアッパーならピロボール部分、純正なら同じ位置のベアリングが回転することによってハンドルが切れます。
つまり、ハンドルを切るとバネやショックはハンドルを切った分だけ回転し、バネの上皿とアッパーマウントが別々に動くわけです。
よく見てみると、くるくると動くはずのピロボール部分がまったく動かない模様・・・。
もう一度ばらして点検してみましたが、なぜ動かないのかまったくわかりませんでした。
とりあえず潤滑しようということになり、CRCを吹きまくってみました。
すると最初は全然動かなかった物が強引にやればなんとか回るようになり、最終的にはかなりスムーズに動くようになりました。
原因は、新品だったから渋かったか、古くて渋かった(倉庫に長年保管されていたため)かのどちらかだろうということになりました(^^;
ともかく正常に動作してくれているようなので、左右ともCRC吹きまくりで作業完了となりました。
 (3)のストラットタワーを上から見た画像ですが、中心のショックをとめているナットの奥にショック調整用のダイヤルがあります。
専用の調整用キーホルダーがあるのですが、ピロアッパーの筒型ナットのせいで奥に入ってしまったので、細めのマイナスドライバーじゃないと調整できない上に、今どこにセッティングされているのかちょっと分かりづらいです。
まぁ、性能には影響はないので気にしないことにしておきます。
 走ってみての感想ですが、ピロボール化するにあたって、もうちょっと路面のギャップでごつごつするかと思っていましたが、乗り心地が悪化するようなことはなく、むしろショックの動きを感じ取りやすくなり、非常に運転しやすくなった印象さえうけました。
もともと柔らかいサスとショックのおかげで乗り心地が悪化しなかったのかもしれませんが、小さなギャップでも確実にショックとサスが動くのが伝わってくるようになり、ブレーキング時に若干でていたハンドルのブレがなくなったようです。
装着前後ではわずかですが、確実に変化が感じられました。
 エンジンルーム全体を見ると、クスコのタワーバーと、同じくクスコのピロアッパーのブルメタが栄えて、見た目にもレーシーで良い感じです。
ちなみに、(5)の画像では見えませんが、マスターシリンダーストッパーもクスコの製品を使っているのでブルメタです。
せっかく\22,000もするピロアッパーですから、めいっぱいネガキャンつけるだけじゃなく、きちんと調整して活用したいですね。
現在フロントタイヤが若干外減りしているので、今後も症状が変わらないようであれば、少しネガキャンつけてみた方が良いかもしれませんが、ブルメタ塗装にキズがつくので本当はあまり動かしたくなかったりします(^^;



◆(1)クスコ、ピロアッパーマウント ◆(2)右TEMS用アッパーマウント ◆(3)使いづらくなったショック調整機能

◆(4)ちょっとレーシーで良いですね ◆(5)ブルメタのパーツが目立ちます
※写真をクリックすると、拡大写 真が表示されます。

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