Treatise No.3(2004年2月11日公開)

「10ミニッツサービス効果測定論1」
〜短時間ですむ愛車のケアとは〜 ホイール編


まえがき

 まず、定義しておきたいのだが、これは論文ではない。「だったら論文コーナーに置くな」という声が聞こえてきそうだが、言うなればこれは駄文である。他に該当するコンテンツが無い上に、論文もそうやすやすと増えるものでもないためここに公開する事にする。
 早速本題に入るが、昨今TOYOTAディーラーのアフターサービスとして提供されている、10ミニッツサービスをご存知だろうか。これは10分間で気軽にできる愛車のケアとしてTOYOTAディーラーで提供されているサービスであるが「車内クリーンメニュー」「虫対策メニュー」「雨対策メニュー」「ホイールクリーンメニュー」の4項目10アイテムが提供されている。今回は、たった10分でできると豪語するディーラーのサービスとはいかなる物なのかを検証してみたいと思う。


第一章 効果測定の準備

 今回効果を測定するのは「ホイールクリーンメニュー」にある「ホイールクリーニング」と「ホイールコート」の2アイテムだ。効果のほどを体感するためにサンプルに選ばれたのは、16年物のTOYOTA純正鋳造アルミホイールだ。早い話が愛車クレスタの冬用アルミである。

 遠まきに見ただけではそれほど汚れては見えないかもしれないが、16年の歳月の中で付着しが汚れはそう簡単には落ちそうも無い、今回は「ホイールクリーンメニュー」の効果だけを体感できるように事前に洗車をした後に撮影したのだがやはり汚れはさほど落ちてはいない。念のため4本の中で一番汚れていた右前のアルミと、一番きれいだった左後ろのアルミを確認しておこう。


これが一番汚れていた右前のアルミで、

 


これが一番きれいだった左後ろのアルミだ。

この2本をサンプルに、早速効果を体感してみるためディーラーに向かう事にした。


第二章 ディーラーにて



ネッツトヨタに到着した、向かい側に日産の紫ステージが見えるが無関係だ。

 クレスタはVISTA店になるのだろうが、残念ながら私の住む場所にVISTAは無い。さらに隣にはトヨペットがあるが、そちらはどうも対応が気に入らないので最近はネッツばかり利用している。



早速、受付を済ませて待つ事にした。

ネッツには顔見知りもいるので作業風景を見学する事もできるのだが、今回はあえて一般客の目からサービスを評価してみる事にする。この時の時間は上の写真ではちょっと見えないが午後2時55分だった、受付でわかったのだが今回行う「ホイールクリーニング」と「ホイールコート」は実は2つで1アイテムらしいので順当に行けば10分の作業になるのだろう。それまではネッツのカタログでも眺めてのんびり待つことにした。






10分経過

 まぁ、最初からちょうど10分で終わるなどとは考えていない、と言いたいところなのだが、なんと本当に終わってしまった。少々10ミニッツサービスを見くびっていたようだ。




早速会計を済ませて店をでる事にする。
ディーラーで作業を依頼すると、帰りには店の前に車が横付けしてあるのでなんとなくいい気分になれる。(笑)

作業が完了したところで早速効果のほどを確認してみることにした。


第三章 その効果は?

 早速、「ホイールクリーニング」の効果を見てみよう。まずは、一番汚れていた右前のアルミを作業前と見比べてみよう。


作業前はこんな感じでかなり汚れが目立つ、














そして、いよいよこちらが作業後の同じアルミだ。





ん?

目の錯覚かもしれません、並べて見比べてみることにしましょう。

左が作業前で右が作業後です。





んん?!
















あまり変化がありませんが?(爆)


ま、まぁ、あまりの汚れでちょっと効果がわかりづらいのかもしれません、次にいちばんきれいだった左後ろのアルミを比べてみましょう。


作業前はこんな感じです、








そして、作業後は・・・?














やっぱり変化がありませんが?(^^;


 あきらかに期待はずれな気がするが総評へ。


第四章 総評

 実は、作業前からディーラーの人間に言われていたのだが、1アイテム500円のサービスのため500円なりの効果しか無いらしい。これならホイールクリーニングはスチームバギーなどを使ったほうがよほど良い気がする。
ディーラーの人間も「油膜取り」や「ガラスコート」なんかは比較的効果が高いと言っていたが、洗剤でふき取るとだめらしい。それならガラコでも塗っておいたほうが良いのではないだろうか。さらに、今回はちょうど10分ほどで完了したが「ガラスコート」などはもう少し時間がかかることが多いと言う事だ。
結局ダメダメだという総評になってしまったが、ちょっと驚いた事がひとつある。下の写真がそのときの伝票なのだが、500円というのは税込みだったのだ、まさにワンコインランチならぬワンコインメンテナンスだろう。
 10ミニッツサービスはまだまだあるし、今回サンプルにした16年物のアルミはあまりよくなかったかもしれない、いずれ別なメニューのインプレにも挑戦してみたいと思う。



あとがき

 今回は、冬用アルミを磨いてみたわけだが夏用のアルミもいずれは磨かなければいけない状況になるかもしれない、ガラスコートももしかすると夏場は日常的に塗りこんでいるガラコよりも効果が高いのかもしれない。今後もこのネタで数ページは作れそうだが、管理人も気まぐれゆえあまり期待したものではないだろう。



◆右下はなぜか頂いたガム
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